みおパンのパン

門司港「天然酵母みおパン」のブログ。国産小麦と自家製酵母・ルヴァン種でつくるパンのお店です。

パンと古武術の関係 ~アサガオ伝~ (大東流合気柔術)

大東流合気柔術の立合

アサガオ

 

大東流合気柔術三大口伝のひとつです。

アサガオ伝、鷹の爪伝、野幕の伝)

  

・手のかたち

・つるが巻くような、旋回の形となること

が、アサガオの花を想起させます。

実際には、浮き身+沈身をかけたりと、全身の連動が前提にあります。

 

肝心なところは、

・脇はしめるが、りきまない。

 ※りきまない≠たるむ

・力で腕をあげようとしない。

 (肘が「上方向」ではなく、まず「前」にでる結果となります)

 

 

りきむことは、古武術においてはまともな結果につながらないです。

居ついたり、遅れたり、初動を感知されたり、などなど。

 


パンをつくったり焼いたりしているときも、

りきむと、経験上どうもロクなことにならないような感じがしてます。。。

 

型どおりにアサガオの手の形をつくると、肩がおちて、腕の力がぬけます。

(肩コリも解消されそうな気もしますが、これはよくわかりません)

結果、りきみがとれます。

 

古来からの知恵で、ご先祖さまからの遺産です。

発酵の知恵とおなじです。

ありがたいことです!

 

 

 

門司港のパン屋 天然酵母みおパン

Webショップ「creema」(クリーマ)からパンをご覧いただけます。

 

 

 

miopan.hateblo.jp

批判とパン(かたいパンかやわらかいパンか)

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紫川こいのぼりまつり(小倉南区 桜橋)

 

では一句。

 ダラーンと 向かい風なき こいのぼり

 

 

さて、当店、国産小麦をこねて丸めた

 大きいパン

 ずっしりしたパン

をおもに焼いております。

 

・ふわふわしたパン

・惣菜パン

・デニッシュ

・クリームパン

といったパンは、焼くことはありません。

(2019年5月時点、日曜はハレの日のちいさいパンを何種類か焼いてますが、フワフワパンではないです)

 

 

なぜか?

じっくり発酵をほどこして、香り高く焼きあげることをめざすと、必然的に

 おおきいパン

 ずっしりパン

になるためです。

 

このことについて、ご質問や、ときには批判の声をいただくことがあります。

 やわらかいパンはひとつもないのですか?

 大きいパンばかりなのですか?

 クリームパンはないのですか? etc.

 

本日は「やわらかいパンかどうか」に関するお話です。

 

 

まず、冒頭でも述べたとおり、

フワフワ系のやわらかいパンは、天然酵母みおパンでは焼いていません。

 

「かたいのですか?」というご質問も時々いただきます。

これについては、

・かたいと言えば、かたい

・かたくないと言えば、かたくない

という微妙な回答になってしまいますが、こういうことです。

 

 

1.

大きいパンについては、そもそも、ガリっとかたく焼きあげることを意識しています。

さきほど述べた理由(発酵の都合)にくわえて、香り高く、かつ日持ちすることを目的としているためです。

保存剤・膨張材など入れていないことも理由にあります。

そういった意味で、かたいか?かたくないか?とのご質問に対しては、

 山崎パンリョーユーパンのようなやわらかいパン、ではない

=かたいパン、といえます。

 

2.

もっとも、そうやってガリっと焼き上げたカンパーニュ、3歳のみお(冒頭写真)はもぐもぐ食べています。

2歳になったころから自分で手にとって食べてました。

つまり、幼児のお子さんが食べられるほどの固さ(やわらかさ)です。

 

3.

パン=やわらかい袋パン、という認識が世間一般にはあるかもしれないですが、「本来の意味でのパン」は、このぐらいの固さは普通だとは思います。

 

歴史の話をしますと、19世紀末ごろイーストが開発され、ふわふわパンづくりが可能になり世界中に広がっていきました。

が、それまでは「消化しにくいグルテンを分解」するのがパンにおける「発酵」の本来の目的でした。

乳酸発酵をきちんとほどこすと、グルテンがなくなっていくので、ずっしりパンになります。

 

 

こういったことがあり、当店では特別なことをしているつもりは一切なく、特殊でもなんでもない、「あたり前の範疇にあるパン」を焼いているつもりでいます。

 

ありがたいことに、「あたり前のパン」を気に入って食べてくださる常連さんの方々が、当店にはいらっしゃいます。

門司以外からはるばる来てくださる方もおられ、つくづく当店はお客さんにめぐまれているなあと感謝しております。

(同時に、気が引きしまる思いも持っております!)

 

当店のパンは、そういったお客さんのために焼いています。

もし、まかりまちがってフワフワパン焼いてみました~なんて言った日には、相当な大ブーイングものであると自覚しております。

 

 

そのため、万人うけするようなやわらかパンを、

当店では焼くことがないです。

 

 

 

門司港のパン屋 天然酵母みおパン

Webショップ「creema」(クリーマ)からパンをご覧いただけます。

UXとパン(UX JAM in KITAKYUSHU 02)

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「UX JAM in KITAKYUSHU 02」(COMPASS小倉)

に参加してきました。


UX、とりわけユースケース駆動開発は、パン業界においても再考すべき大切なものと感じています。

 (後述します)

 

 

 

UX JAM in KITAKYUSHU


UX JAMは、ズバリ「UX」がテーマの勉強会(+交流会)イベントです。

 

UX(ユーエックス)とは、ユーザーエクスペリエンスの略語です。

使用者や購入者=ユーザーが、モノやコトをとおして得られる体験・経験のことをいいます。

 

Web業界でつかわれることがおおい言葉です。

が、今回わたくし、天然酵母みおパン代表として「パン屋」枠で参加してきました。

 

UXとはなにか?を、

天然酵母みおパンWebサイトの管理者視点から

と、

・パン屋の視点から

見つめてみたかったからです。

 

 

 

ようす


スライドショーを交えたトークを5分間で発表する、いわゆる「LT(ライトニングトーク)」がメインです。

 

5分といえば、電光石火です。

あっという間です。

しかし、UX JAMは飲み食べしながら話しつつ、という「ほどよいゆるさ」があり、参加者(ギャラリー)側からすればリラックスしてお話がきけるので、よいです。

 

さて今回、6組の方々がLTをされるなかで、個人的にはとりわけ

 岡村啓汰郎さん(カラビナテクノロジー

 「エッジケースから考えるユーザビリティ

のお話に感銘を受けました。

 

ユースケース駆動開発

パレートの法則

をふまえたUXのお話です。

 

 

 

ユースケース駆動開発とパン

 

ユースケース駆動開発」とは、

ものすごくザックリと書くと、

 必要なものだけに注力した設計~開発をおこなうスタイル

のことです。

(自分なりの解釈です)

 

つまり、

・100点満点をめざさない。

・余計なものは入れない。

・すべてのユーザー要求定義を満たすことを「除外」する。

 ※「パレートの法則」に基づきます。

 (100ある機能のうち、実際につかわれる機能は20だけで、80は不要だよ、という法則)

 

これは理にかなっています。

パンでいうと、

・どんなパンをつくるのか?

それから、

・万人に受けるパンをつくるのか?

・それとも否か?

という話につながってきます。

 

当店、国産小麦と自家製パン種の発酵でつくった、でかくてずっしり重たいパン(ふわふわしてないパン)をおもにつくって焼いてます。

これはなにも「特別なパン」ではない、と考えています。

が、実際問題、こういった種類のパンは、万人うけすると思ってないです。

そんなパンを焼くパン屋は、日本ではどちらかといえば少数派であると存じます。

 

ならば、

当店のパンを気に入って、食べてくださる、買いに来てくださる、「万人うけ~」に属さない(どちらかといえば少数派の)常連さんたち・お客さんたちのために、全力をつくすことが「是」であると。

当店がパンをつくるエネルギーは、ここに注力すべきである、と。

 

 

岡村さんのユースケース駆動開発のお話を聞いて、自分はこういったことを再認識しました。

勇気をいただけた思いです。

 

ほかの登壇者の方々のお話もそれぞれおもしろく、パン屋視点からもたいへん参考になり、おかげさまで有意義な時間を過ごすことができました。

よい会に参加させていただくことができ、ありがたいことです。

 


追伸:

次回の「UX JAM in KITAKYUSHU」に、なんと登壇することになりました。

パン屋枠でなにかやります。よろしくおねがいします。

 

#uxjam_jp

 

 

  

 「門司港のパン屋 天然酵母みおパン」

Webショップ「creema」(クリーマ)からパンをご覧いただけます。