UXとパン(UX JAM in KITAKYUSHU 02)
「UX JAM in KITAKYUSHU 02」(COMPASS小倉)
に参加してきました。
UX、とりわけユースケース駆動開発は、パン業界においても再考すべき大切なものと感じています。
(後述します)
UX JAM in KITAKYUSHU
UX JAMは、ズバリ「UX」がテーマの勉強会(+交流会)イベントです。
UX(ユーエックス)とは、ユーザーエクスペリエンスの略語です。
使用者や購入者=ユーザーが、モノやコトをとおして得られる体験・経験のことをいいます。
Web業界でつかわれることがおおい言葉です。
が、今回わたくし、天然酵母みおパン代表として「パン屋」枠で参加してきました。
UXとはなにか?を、
・天然酵母みおパンWebサイトの管理者視点から
と、
・パン屋の視点から
見つめてみたかったからです。
ようす
スライドショーを交えたトークを5分間で発表する、いわゆる「LT(ライトニングトーク)」がメインです。
5分といえば、電光石火です。
あっという間です。
しかし、UX JAMは飲み食べしながら話しつつ、という「ほどよいゆるさ」があり、参加者(ギャラリー)側からすればリラックスしてお話がきけるので、よいです。
さて今回、6組の方々がLTをされるなかで、個人的にはとりわけ
「エッジケースから考えるユーザビリティ」
のお話に感銘を受けました。
・ユースケース駆動開発
をふまえたUXのお話です。
ユースケース駆動開発とパン
「ユースケース駆動開発」とは、
ものすごくザックリと書くと、
必要なものだけに注力した設計~開発をおこなうスタイル
のことです。
(自分なりの解釈です)
つまり、
・100点満点をめざさない。
・余計なものは入れない。
・すべてのユーザー要求定義を満たすことを「除外」する。
※「パレートの法則」に基づきます。
(100ある機能のうち、実際につかわれる機能は20だけで、80は不要だよ、という法則)
これは理にかなっています。
パンでいうと、
・どんなパンをつくるのか?
それから、
・万人に受けるパンをつくるのか?
・それとも否か?
という話につながってきます。
当店、国産小麦と自家製パン種の発酵でつくった、でかくてずっしり重たいパン(ふわふわしてないパン)をおもにつくって焼いてます。
これはなにも「特別なパン」ではない、と考えています。
が、実際問題、こういった種類のパンは、万人うけすると思ってないです。
そんなパンを焼くパン屋は、日本ではどちらかといえば少数派であると存じます。
ならば、
当店のパンを気に入って、食べてくださる、買いに来てくださる、「万人うけ~」に属さない(どちらかといえば少数派の)常連さんたち・お客さんたちのために、全力をつくすことが「是」であると。
当店がパンをつくるエネルギーは、ここに注力すべきである、と。
岡村さんのユースケース駆動開発のお話を聞いて、自分はこういったことを再認識しました。
勇気をいただけた思いです。
ほかの登壇者の方々のお話もそれぞれおもしろく、パン屋視点からもたいへん参考になり、おかげさまで有意義な時間を過ごすことができました。
よい会に参加させていただくことができ、ありがたいことです。
追伸:
次回の「UX JAM in KITAKYUSHU」に、なんと登壇することになりました。
パン屋枠でなにかやります。よろしくおねがいします。
#uxjam_jp